保温保冷・防熱工事が必要とされるシチュエーションは、海上 陸上ともに多彩に広がります。
海上では、LNG船 LPG船等のタンク防熱 深冷ラインの管防熱、客船 VLCC PCTC船の諸管 及び 壁の防火 防音工事。陸上では、ガス受け入れ基地、陸上低温倉庫、焼却場等のパイプ、建築物の保冷・保温工事を施工しており、用途に応じた断熱工法があります。
当社では経験豊かなエンジニアが知識と技術を駆使して、さらに豊富なノウハウを活かして、最適環境、最適温度をクリエイトしています。
LNG船防熱工事
都市ガスや火力発電所で使われるLNG(液化天然ガス)を運ぶLNG船のタンクは、-162℃の温度を保つ魔法瓶の様な働きを持ち、超低温や空荷の時との温度差に耐えうる構造が要求され、LNG船にとって最も重要な生命線となる防熱工事は、厳しい品質管理と高い技術力が要求される仕事です。当社では、LNGタンク防熱工事をノルウェーTI社と技術提携を結び、TIパネル工法での経験と実績があります。平成25年現在、LNG船が5隻連続建造中であり、タンク防熱での一役を担っております。
LNGは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量が石炭や石油に比べて30~40%も少ないクリーンエネルギーであり、将来の埋蔵量は現在の3倍程度が予想されています。今後ますます需要が伸び、当社の技術がさらに活かされることと思われます。
一般防熱工事
超低温断熱はもちろん、船用糧食冷蔵庫、陸上低温倉庫、タンク、パイプ、ダクト等の一般防熱についても、ウレタンの注入または吹き付け発泡、ウレタンボード、スチールボード、グラスウール等、用途に応じた防熱材を使用した各種タイプの防熱工事を行っています。
LPG船防熱工事
LPGは常温で気体ですが、保管、輸送の際には高圧方式と、-42°Cでの低温断熱方式の2通りがあります。低温断熱工法はウレタンの連続注入発泡方式と言われるもので、発泡の状態を確認しながら作業ができるメリットがあります。パイプ防熱は注入方式とウレタンカバー方式があります。当社では、昭和57年から施工実績があり、安全対策、品質管理等、万全の体勢で工事に臨み、完工いたします。その技術の蓄積が現在も、あらゆる環境の変化に対応し、LPGの防熱工法に貢献しております。
日本海LNG新潟基地
長い航海を終えて無事に到着したLNGは、陸上のLNG基地に移されます。日本海LNG基地は、降雪、強風という極寒の悪条件の中ではありましたが、当社の技術力を駆使し、無事に防熱工事を完了することができました。この経験をもとに、今後なおいっそう深冷防熱工法の開発に尽力してまいります。
客船
水、空気、温度、音、人を取り巻く環境作りに精緻な防熱・防音技術を施し、優雅で贅沢な船旅を支えています。